我が家の場合、私の転職を機に家族で多摩ニュータウン暮らしを始めました。子育てという大切な時期を迎えるにあたって、「せっかくの子育てだからこそ、できるだけ妥協したくない」という思いが強く、住みたいエリアを軸にし、そのうえで通勤可能な範囲にある今の職場にご縁をいただくこととなりました(もちろん、業務内容への興味や給与面も加味しました)。
今回の転職活動を通して、「日本でも中途採用のインフラがここまで整ってきたのか」と驚かされる場面が多くあり、社会全体として、キャリアの流動性が着実に高まっていることを肌で感じました。私が新卒で就職活動をしていた頃は、「大企業に入って、そのまま定年まで勤め上げる」といった考え方がまだまだ主流で、初めて転職を考えた際には、親族からかなり反対されたのを今でも覚えています。
良い機会なので、「企業は求職者のどういった点を見ているのか?」ということを、転職エージェントの方々や実際の面接官の方にお聞きしてみました(といっても単なる雑談の延長ですが)。そこで感じたのは、以下の3点が多くの企業で重視されているということです:
・一緒に働きたいと思える「人柄」であるかどうか
・採用後に活躍するイメージが持てる「成果の再現性」があるかどうか
・現在のチームやプロジェクトにとって必要なスキル+経験との「タイミングが合う」かどうか
これらの点を求人情報からを読み取り、それに自分の経験がどうマッチしているのかを職務経歴書でうまく表現することが、いわゆる“文字書きパート”で求められていたのではないかと思います。……とはいえ、まとまった時間も取りにくいですし、実際にはなかなか骨の折れる作業でもあります。
今後、転職がより一般的になるのであれば、この“文字書きパート”の雛形や盛り込むべき内容のアウトラインは、常にアップデートしておき、自分自身のスキルと経験を整理して把握しておくことが大切だと改めて感じました。転職をする・しないにかかわらず、自分のキャリアを棚卸しして文字に起こしておくことで、「自分に足りていないもの」や「これから身につけるべきスキル」が明確になり、今後の成長にもきっと役立つはずです。
転職活動に関しては、他にも書きいとめておきたいことがあるので、続きはまた気が向いたときにでも